島根県各地(松江市、平田市、浜田市、益田市、東出雲町、三隅町等)では県
振興品目として西条柿の生産が奨励されており、栽培面積は約600haで全国1
位であり、生産量も成園化に伴い年々増加傾向にある。現在生産された柿は生食
干し柿用が主であるが、その出荷量は頭打ちで、今後出荷量の増加に伴う生産過
剰と規格外品の増加(現在100〜200t)が考えられる。そのため、西条柿
の新規需要及び高付加価値化が急がれる状況である。
一方、全国的に菓子処として知られる島根の菓子業界でも柿を使用した菓子が
作られてはいるが、コストや量的な問題のために、他県産の柿を原料としている
のが現状である。従来、菓子原料として干し柿はよく使用されていたが、生の状
態のものは色の変化や渋みの発生が著しいため使われることは少なかった。
そこに近年西条柿の1次加工品として開発されている生の西条柿をピューレ状
にしたものや干し柿の乾燥時間を短くして含有水分を高く仕上げたあんぽ柿等を
使って西条柿の色や風味を生かした新製品を開発し、それによって県産西条柿の
新規需要拡大をはかり、さらに地場の産品を原料とすることで島根の菓子のイメ
ージアップを図るものである。
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