日本人が好んで食べる伝統的な食事である和食は、米飯を主食に、主菜や副菜に魚介類や野菜類を多く使い、脂肪分も少ないことから、健康的な食事と考えられています。ですが、実は食塩の摂取量が増えてしまうという弱点があります。また、カルシウムも不足しがちになってしまいます。
その弱点を埋めるのが牛乳です。牛乳の持つ「カルシウム」「コク味」「旨味」は和食の弱点を補うのにぴったりなのです。
この考えを基に味噌や醤油などの伝統的調味料と牛乳を組み合わせることで、利用されている食材本来の風味や特徴を損なわずに、食塩やだしを減らし、美味しく和食を食べてもらう調理法のことを『乳和食』といいます。
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乳脂肪は体の中で中性脂肪になりにくく、カルシウムには中性脂肪を燃やす働きもあります。「牛乳を飲むと太る。」という話を聞きますが、中学生・高校生男女のべ6,000人を対象に、4年間にわたって実施された調査では、1日あたりの牛乳の摂取状況を①400mL以上、②200〜400mL、③100〜200mL、④100mL未満、⑤ほとんど飲まない、の5グループに分けて、体脂肪率との関連を調査した結果、男子では差がありませんでしたが、女子では牛乳摂取量の多いグループのほうが体脂肪率が低いという結果になりました。
解説文の参照及び引用文献等/〜目からウロコのおいしい減塩〜乳和食[小山 浩子/著]、
株式会社社会保険出版社 発行「カンタン!おいしく!高血圧対策 乳和食で減塩食生活」、
一般社団法人 Jミルク 編集・発行「牛乳・乳製品の知識」、
一般社団法人 Jミルク「乳和食サイト(http://www.j-milk.jp/nyuwashoku/)」