中国留学館/留学生コラム「徒然大連

「徒然大連 その4」(2005年04月09日/更新)

スイスホテルの近くに、夜12時ごろまで営業しているコーヒー屋さんがある。私は、平常なら夜8時で仕事が終わるので、あがった後、よく一人でコーヒーを飲みに行く。

出かける時は、勉強しよう!とか、本を読もう!とか思って、いろいろ持って行くのだけれど、いざ座って、コーヒーを飲み始めると、途端に静かな気持ちになって、何もする気が起こらなくなる。それで、結果的には、何もせず、ただぼけっと窓の外を見て、コーヒーをすする。

そんなことを何度か繰り返すうちに、だんだん、・・なんだか怪しげな客だと思われているんじゃないか・・と、要らぬ心配をするようになってしまった。 確かに、私もこんな客を見たら、失恋でもして、悲劇のヒロインぶっている妙な女・・と思って、普通を装いながら、興味しんしんで、遠巻きに観察するだろう。

その喫茶店は、いかにも東京の寂れた一角にある、寂れた店、という感じで、神保町の古本屋の影にでも、ひっそりと息づいていそうな、時が止まった感がある。私にとっては、大切な休憩場所。少しぐらい怪しく思われたって、、と思いつつも、やっぱり、ちょっと、気になる・・。

けれど、従業員にとったら、私なんて、たくさんの客のうちの一人だし、気にもしていないかもしれないのに(むしろその可能性のほうが高いのに)、こうやって、自分が見られている、、と思い、勝手に勘違いして、気にして、そわそわしている私って、なんて自意識過剰・・。本当におめでたい、うざい女だわ・・。

まあ、それはとにかく。。私は、このお店のおかげで、少しの間だけでも、中国の、ズズズ・・・と大地が動くような、精神的喧騒から逃れて、静かな気持ちになれるのです。最近、こういう喫茶店が増えてきたということは、中国人も、少しはゆっくりするって事を覚えた、と考えていいのかしら。 と、いうことは、、私だって別に変な客ってわけじゃない、うん。

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