中国留学館/留学生コラム「徒然大連

「徒然大連 その24〜クチャの愉快な仲間たち〜」(2006年08月28日/更新)

ウルムチを素通りしてクチャへ。

何だかとても小さい町で、何も無い。そして私はあまりにも疲れ果てたので、何もかもどうでも良くなり、とりあえずゴロゴロして、飽きたら散歩するという素晴しいプランに決める。が、商売上手な中国人に乗せられて、少しだけ観光に行くことになる。

道無き道を進み(あれは干乾びた川だった)、スバシ何とか、何とか灯台、そして町のモスクを見学する。

そうねえ、素敵ねえ、広大で雄大で素晴しい景色。でも私は飽きた。一人で街をブラブラしたくて、ウイグル族のバザーの場所で降ろしてもらい、やっとほっとする。

ここは一体度何処なのだろう。小さい頃に観た、ディズニーのアラビアンナイトはこんな感じだったかもしれない。

みんな難しい顔で私のデジカメをじーっと興味深そうに見ているので、その中の男の子の写真を撮って見せてあげると、みんなもの凄く嬉しそうににっこり笑う。大人も子供も同じ表情でにこにこしているので、私は心の底から彼らが羨ましいと感じた。

次の日の朝、朝市に出かけてトマトを買おうとするが、断られる。そのトマト売りのおじさん(でもたぶん青年)の話す中国語があまりにも下手で、一瞬意味が分からなかったが、彼から漂うもの凄く嫌な感じが私にその意味を理解させた。あ、これが敵意か。と初めての感覚を肌で感じる。ただ、私が外国人だからなのか、それとも私を漢族だと思ってなのか、その辺の事情は勉強不足の私には分からない。私は、おじさん文法間違ってるよ、と心の中で思いつつ、その場を去った。トマトを買う気にはもうならなかった。

不思議に心に残るクチャの人々であった。


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