中国留学館 「留学生連載コラム」__
 
たろうさんの斜め読み大連日記

1月2日 晴れ
2002年05月06日/更新
12月30日に食べた牡蠣か寿司で食中毒に大当たり。
(年末にあたるのは宝くじのほうがいいのだが・・・・)
トイレとベッドの往復運動。脱水症状だけが怖いので、
ミネラルウォーターを学生に買いに行ってもらったりして
なんとか回復傾向。やっと味噌汁だけは飲めるぐらいになった。
なにせお腹がグウグウ鳴っているのが、お腹が減っているのか
下っている音なのか、なかなか判別しにくい。
とにかく久しぶりに散々な年末になってしまった。
久しぶりというのはこれが2回目だから。
前回は、10年くらい前、仕出しのおせち料理の中にあった玉子焼き。
12月なんで食中毒なんて全然警戒していなかったら大当たり。
母親と自分が交互にトイレに往復してたら、どこかの家ではとうとう
救急車がでる始末。小さな町なので結構な話題になってしまった。
冬場とはいえ食事には気をつけなくては。
1月4日 晴れ
2002年05月06日/更新
3日の日はHご夫妻により開いていただいた新年会に出席。
病み明けなので、たくさん食べられなかったのが残念だったけど、
現状の日本の状況、他の学校の状況などを聞けたので収穫大。
ましてやお土産までもらってしまった・・・有難うございました。
今日は再入国の手続きが終わったのでビザを取りに公安まで。
街中に出たのもここ30日から来ていなかったのですが、
今回目だったのは田舎のおっさんが街中に極端に増えてきていること。
おそらく休みを利用して都市見物にきているのかもしれません。
なぜ田舎からきているのか分かるかというと、まず動作が遅い。
人の身なりをじっと見る。顔が日焼けして黒い。言葉は悪いが身なりが良くない。
(あたまボサボサ、髭伸び放題、服がよれよれ)
大連の街中の人とは大違い。別に犯罪をしているわけでもないが、
じっとこっちを見られるとすこし不気味に感じる。
数年後、不況や中国国内の経済構造の変化で大量の田舎の失業者が大都市に出てくる
ことになるんだろうけど、物騒なことにならなければいいんだけど。
1月6日 曇り
2002年05月06日/更新
ロシアから(ウラジオストック)の留学生が15人ほどいるのですが、
今日はとうとう4人しか中国語の授業に出席しなかったそうです。
学校側の目論見違いも甚だしいといえば、それまでですが、
ここに来てから3ヶ月もたっていまだに「ニーハオ」ぐらいしかまともに話すことの
できない男子学生はどうしようもありません。
そのうちの1名はここ2週間、授業に出席しておりません。
今年5月のHSKで2級(中国語基礎レベル)をとれないと即刻退学、帰国させるようですが、
結果がでるのが、おそらく6月から7月くらいでしょうから、
当面彼らとはいっしょに生活しなくてはならないようです。
引き続き、あのうるさい、しかも酔っ払いたちを無視して行くほかはないのかもしれません。
まぁ新たに入ってくる学生さんに期待するだけです。
一応、今日で今学期も終了。今日で日本語の先生ご夫婦1組もご帰国。
私も来週12日に一時帰国予定。ヒアリング能力が落ちないか心配ですが、ネットで
中国のストリーミングサイトを見つけたし、家の眠っているスカパー機器を動かして
CCTVや上海TVをみて何とかしのごうと思っております。
なんとなーく胃の調子も正月の食中毒以降良くないし、
親知らずも抜かなくてはならないのでいいタイミングです。
さぁ明日からは帰国の準備開始。(といってもお土産を買うくらいですが。)
1月7日 晴れ
2002年05月06日/更新
さぁ帰国の準備(お土産の仕込み)で街に買い物です。
外で昼食後いそいそとバスに乗り込んだら、あのロシア学生が4人バスの
最後席でゲラゲラ笑い。他の中国の乗客も「今日はなんで外国人が多いのかしら?」
なんて言ってました。たろうさんも一応、外国人なんですが・・・・・・
とにかく降りるときも降りてからもロシア人学生を無視してお土産の買い物へ。
中国にあるものは大体日本にもあるし、中国でしか買えないものは大体、同じ年代の
日本の人が欲しいと思うようなものが少ないので、今、話題の「ハリーポッター」の
中国語版DVDとかキティちゃんの中国バージョンとか家の門に飾る
「福」という文字の飾りあたりにしようかと思っています。
他の大学も休みに入っているのか、日本の学生も買い物にたくさん出てきていました。
しばらくビデオCD、DVDを買いに行っていなかったので、行き着けのビデオCD店の方から
「しばらくこなかったけど、日本に帰ってたの?」などと聞かれました。
いつも行っている所は街の中心地にあるのですが、そこは改装後、本屋が増えたり、
ゲーム/ゲームソフト屋さんができたり(PS2ハードの箱もあったが中身があるかどうかは不明)
だんだん新しくなっています。
でもDVDが10元、ビデオCDが5元なのはやっぱり安いなぁ。
今日も「千と千尋の神隠し」を含めて4枚もビデオCDを買ってしまいました。
1月8日 晴れ
2002年05月06日/更新
今日は帰国前に何か日本で読んでおかなきゃないものでもあるかと思い、「新華書店」へ。
よくよく見てみましたが特にありません。WTO関係の本がたくさんあり、関心の高さが
伺われます。でも日本にかえったら中国には持ち込めなさそうな
書籍がぞくぞくと新しく発売になっているので、それを読むのに時間がかかりそうです。
(持ち込んだら没収されて捕まるんだろうなぁ。○○門事件の本なんか)
その後は街中の人間観察。中山広場にいたのですが、相変わらずポーカーに熱狂しているじーさんたち、
フルヘルメットを付けたままま街中を買い物している人、無茶苦茶元気のいいバスの運転手、
どうみても年齢バランスの悪いカップル(おそらく2号さんとスポンサー)、新聞売りのおじさんおばさん。
ここかしこにいる浮浪者、酔っ払い。
中国も段々、資本主義国家と表面上は変わらなくなってきています。
1月9日 晴れ
2002年05月06日/更新
留学するときのコツというか、必要なものを購入しかついかに出費を抑えるかということについての講釈(その1) 留学しようと思ったら、細々とお金がかかります。出発前までの準備、海外保険代金、 健康診断料金、カバン、辞典、参考書などの書籍、常備薬などなど。 実際、学費、宿泊費を安くあげるのは難しいので、まずは飛行機代金をいかに節約するか? たろうさんは今回の往復飛行機チケット(大連―関空)は無料チケットを使いました。 全日空(日本航空さんもあります)でマイレージシステムというのがあります。 飛行機に乗った距離やお買い物の金額に応じてマイレージというポイントを全日空さんがくれます。 それが25000ポイントになると中国―日本間の往復飛行機チケットと交換できます。 (1年間の有効のオープンチケットと交換してもらってください。行きの予約だけ入れて帰りはフリーにして) じゃあどうやってそのポイントを貯めるか?当然、飛行機に乗るとたくさん貯まっていきます。 あとは全日空さんの提携している会社をよく使うことで自然と貯まっていきます。 例えば携帯電話ならドコモ、J−PHONEあたりの毎月の支払いが手続きをするとポイント加算されますし 引越しの時のアート引越しセンターさんの支払い金額でも加算されます。 また他の提携カード、例えばアメリカンエキスプレスのポイントを全日空さんのマイレージに移行することもできます。 (これには一部費用が発生) また他航空会社マイレージを買うこともできますが、これは私はやったことがありません。 1マイル4円くらいなので、あんまりお得ではないかもしれないので不足分だけ購入すると いいと思います。 そこで、お父さんお母さんで大きな支払いをするときは、自分の全日空提携カードを使ってもらい、 マイレージを発生させるように、コツコツとためてみてください。 大連―日本間の飛行機代金もばかにはなりませんし、それを節約することによって、こっちで 日本食を食べられる回数も増えます。
1月10日 晴れ
2002年05月06日/更新
いかに必要なものを購入し、かつ留学の出費を抑えるかということについての講釈(その2)
次に結構費用がかかるのが辞典、書籍。これについては首都圏、大都市圏の方はブックオフに
まめに足を運ぶと辞書はあることがあります。たろうさんはブックオフ五反田店でやっとこ
小学館の「中日辞典」をみつけました。辞典も正価で買うと6800円もします。
ブックオフで買ったときは確か3000円でした。中身も新品同様で。
(辞典は「日中辞典」「中日辞典」の両方必要です。あと文法書も必ず必要です。)
もし見つからないようならネットのオークションサイトを検索です。
手間を惜しまなければ、きっと安いものが見つかります。
さて、次は常備薬。これは問屋街で小売をしているところへいけば安いのでしょうが、
そんなに量もいらないので薬の量販店で買うのが、一番いいのでは?
(もしかしたら大学生協のほうが安いかも)
そうそう、家を出るときに書籍、CD、ゲームの処分を考えることもあるかと思いますが、
古本屋さんへ売っても書籍はたいしたお金にはなりません。CD、ゲームはちゃんとした
中古チェーンへ販売するといい金額になります。決して古本屋さんへCDや
ゲームを売却へ持ち込んではいけません。実体験としてあそこへ売るのは「本」だけのほうが良いです。
1月11日 霧のち晴れ
2002年05月06日/更新
台湾で北京語を勉強していたときの話。
台湾で北京語を勉強している人で多いのは日本人と各国の華僑が多かった。
たろうさんの最初のクラス(3ヶ月でクラス変えがあった)は5人全て日本人。
その後クラス変更になり、アメリカ華僑、マダガスカル(!)華僑、ブルガリア人といっしょのクラスに
なったが、以前在籍した4人の日本人の子のクラスには韓国系アメリカ人の女の子が入ってきた。
英語が話せる子がそのクラスには別に一人しかいなかったので、簡単な英語ができたたろうさんは
その韓国系アメリカ人の女の子と話す機会があった。
その子はアメリカのミネソタ州ミネアポリスという町から来ていた。両親の写真をみせてくれたが、
立派な白人(!) どうやら韓国からの養子らしい。当人も小さい頃に養子になりアメリカに来たが良く覚えていないという。
今は写真の中の両親が自分の両親だから、留学の機会をくれた両親に感謝しているし、一所懸命勉強して
親孝行したいという。
韓国にいるはずの実の親については、どう思うのかおそるおそる聞いてみた。
彼女曰く、その人たちもその当時事情があってそうしたんだろうし、
それについては特に意見はないし会おうとも思わない。
いやー達観、達観。質問してしまった自分がとても恥ずかしかった。
その子が韓国では、地方にいくとまだ存在するという人攫いで売られた子供ではなければいいけど。
1月12日 晴れ
2002年05月06日/更新
いやー日本に一時帰国しちゃいました。
飛行機の中では約半年振りの「日本経済新聞」、久しぶりの見ず知らずのたくさん日本人と日本語の会話。
日本到着後は早速、寿司を食べに行きましたよ。鰯、鯖など中国ではあまり生で食べることのないものを
たくさん食べました。いやー贅沢贅沢。ビールも日本のもの。ちゃんとアルコール度が4%以上あるもの。
ホテルにチェックインして湯船に浸かって、風呂上りにビールをまた飲んで。ああ贅沢。
TV番組も当然日本語で、スポーツ番組があって、ニュースがあって、お笑いがあって・・ああ贅沢。
でも日本に帰ってきてまず驚いたのは、本屋へ中国関係の書籍の多いこと多いこと。やっぱり今
中国って言うのは「旬」なんですね。休み中に最大限読まなくてはと思いつつも、他のタイトルも
面白そうで本の選択に迷ってしまいます。
毎年、年に24冊、毎月2冊はハードカバーの書籍を読むようにしているのですが、昨年はその
三分の二くらいしか読むことができませんでした。でも買っておいて家で眠っていた本(特に厚い本)は
大連留学中に読むことができました。朝から晩まで中国語漬けになると、気分の転換ができないので
休みが2,3日続くときはなるべく中国語とは直接関係のないことの本を読んで気分を紛らわせています
でも帰国後のホテルのエレベーターの中でいっしょになったのは台湾からの旅行客の方々。
少し中国語で話したら褒められてしまいました。「不錯!不錯!」だそうです。
簡単な会話なので話せるのは当たり前なのですが、嬉しいやら恥ずかしいやら・・・。
まだまだ中国語「会話」はHSK初心者並みらしいたろうさんでした。
1月16日 晴れ(実家にて)
2002年05月06日/更新
実家に帰省。日本のTVを細々とみています。実家というか日本に帰ってくると飯の上手いこと上手いこと。
油揚げとさやえんどうの味噌汁、焼き鮭、大根おろしにいくら。昨日なんかは前の会社の友人に会って、
鳥のたたきを食べました。中国にはあまりない食べ方ばかり。日本料理屋さんにいっても日本食の代表的なもの
しかメニューにないので、結局カツどんとか寿司、刺身になってしまうのですが、日本に帰るとととたんに
食生活は逆戻りしてしまいます。因果なもんです。
昨日までは大阪にいました。早速本屋へ行き、これから帰省中に読むもの、中国へ持って帰って読むもの占めて
16冊!一気に購入しました。よく女性が海外旅行で狂ったように買い物をする姿をみて不思議に思っていましたが
物欲の抑えられていたものが一気に開放されると、あーゆー気分になるのかと自分でも実感、実感。
でも日本って本当に書籍が充実しています。バリエーションが広い。雑誌もいろんなものがあり、それが週刊、月刊
などなどたくさん出ている。DVD、CD、ゲームもまたしかり。またバカバカ使ってしまいました。
日本に帰ってきてからというもの、情報に飢えていた自覚はなかったのですが、新しい商品に目移りの激しい自分に
改めて気づきました。買い物っていうのは実は面白いものです。
1月19日 大雪(実家にて)
2002年05月06日/更新

実家で食っちゃあ寝、食っちゃあ寝の毎日です。大連に住んでいることもすっかり記憶の彼方。
(そんじゃいけないのですが)。毎日、日本食を堪能しています。
住んでた場所を離れると恋しくなるというのが少しくらいはあるものだが、今回は不思議と起こらない。
今日はたまたまネットをあけたので今日の中国はどうなっているのかな?と思ってましたが、
特に変わっていないようです。
大連もそろそろ帰省の準備やら、両親へのお土産やらで忙しくなっているのでしょう。
さて今日のお題は中国の「応該病」。
今日もTVである市の指導部が行政内容について話すたびに、「応該」という言葉を何回も使っていた。
「応該」というのは英語に訳すと「should」日本語なら「〜すべきだ」というのに相当するらしい。
政治でも経済でも組織の長がその組織の方針なり決断事項を話すのに「すべきだ」というのは、かなり曖昧なものだ。
もしそれが達成できなかったらどうなるのか、達成できたらどうなるのか?
あまりにも指導者の発言のとしては客観的すぎ、無責任きわまりない。
そのくせ何かが上手くいくと「領導(指導部)のご指導のおかげで・・・」などとヨイショ報道が
事細かく放送されている。まだまだ日本で言うとこの「親方日の丸」中国なら「大鍋飯」の体質が
ありありと残っている。こういうところに個々人中心で組織体になると無責任になってしまう
現代中国の国民性の一つの理由がが現れているように思えてならない。

1月20日 大雪(実家にて)
2002年05月06日/更新

いつものことだが、帰省しても特にすることがないので、毎年本を読んだり、TVを見たりして
過ごすことが多い。しかし、毎回PCを持ち帰るようになるとネットで色々検索する時間も
増えた。でも以前と違うのは大学時代の友達や前の会社の友人、留学中の友人とメールで会話する時間が
相当増えたこと。しばらく10年くらいあっていない友人でもメールでやり取りを最近始めたりすることが
最近特に増えた。まぁこっちに時間ができたということもあるのですが、いろいろな情報交換ができて
本当にいい傾向です。人から話を聞くというのは本当に勉強になります。

1月23日 大雪(実家にて)
2002年05月06日/更新
今日のお題は中国の情報統制。
中国にいると情報統制の徹底ぶりに感心する。今、相互学習している学生達は「天安門事件」の
事をなんとほとんどしらない!!まぁあの事件が起きたのが彼らが10歳くらいのことだから無理もない
こともあるが、実際の内容を話すと逆に批判を浴びることもある。中国軍(瀋陽軍)が北京の
一般市民に向かって治安維持のために発砲を行ったことを話すと目を赤くして拒絶した子もいた。
「人民のための政府がそんなことをするわけがない!」
もちろん国家経済体制の急速な変革の際には、国民的なデモが発生するのはどこの国でも同じ。
日本の安保闘争、韓国の光州事件、近年のインドネシアなど成長途上の国家では、国家変革の
調整措置として必然的なことなのかもしれない。天安門事件も処理方法にも問題はあるが、
それを国民に隠しているほうが解決の糸口を先送りにしただけで、今後も別の形で起こりうることの
可能性を残してしまったように思う。
日本なんかは安保闘争の際には経済最優先の政策を掲げ、ガス抜きをして国力の方向性を
上手い具合に転換してきた。
中国という国はTVが全て有線放送のため、外部からの情報の流入はラジオしかない。
しかし、ラジオの内容を理解するレベルに日本語のヒアリング能力が達している人が少ないのか
当時の日本からの天安門事件の情報も上手く消化されていなかったのかもしれない。
今現在、日本で起きている中国の人によって引き起こされている数々の事件も学生達は噂レベルでしか
しらない。この国で放送されていないのだ。確かに日本国民によって海外で引き起こされる事件については
日本の大企業の社員が引き起こしたことだと天下のNHKですら社名は伏せて報道する、もしくは
詳細は報道しない。しかし中国の場合は、自国民が日本で起こした事件についてはほとんど報道しない。
まるで自国民が清廉潔白であるかのように。
既に中国から日本に留学している友人から、実際に起こっていることの内容を聞いているらしく、
全く知らないということはないのだが、これは異常なこと。
外国語の理解とネットの発達、ネット上の海外のメディアに触れることで、中国のメディア自体も
劇的に変わってはいくとはいえ、許認可事項であるTVの放送は国による検閲、介入が消えるのは
WTOが始まっても、国家体制の維持を目的にずっと後のことになりそうだ。

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