1998年「中国留学館」が誕生致しましてから本年2014年満15周年を迎えましたが、その間皆様からのご厚情を賜りお陰様で本当に沢山の方々のお世話をさせて戴きました。
先ずはじめに、お世話をさせて戴いた皆様方が今日ワールドワイドに立派な社会人として各界でご活躍になっていらっしゃる事に謹んで心よりお慶びとエールをお送り申し上げます。

当館の基本的なモットーは「心で仕事」ですが「中国への留学」に関してご来館の皆様に「安全・安心・満足」をお届けする事です。
この事は当館が単に中国留学の手続きのみをさせて戴くのではなく、大連に直営の「創美堂大連事務所」を置き皆様方が留学なさって居る間24時間体制で個々人のご希望に応じて適宜アテンドさせて戴いている事に象徴されて居るのではと存じます。
また上記の為には、窓口を広く浅く中国全土の大学への留学斡旋をするのではなく「対日感情」が良く日系企業が最も多く進出しており日本人の方々が生活をなさるのに最も快適な「大連」に限定して留学のお世話をさせて戴いて居る事も重要なポイントでもございます。
中国の語学留学というと「北京」「上海」とお考えになりがちですが、例えば「北京」は夏冬の温度差が実に約70度「上海」は標準語と異なる上海語といった様な基本的な条件下にあるので、当館は「大連」が中国留学のベストな都市と考えて居り今後とも将来に向けてこのポリシーは普遍であり地域を絞り込んで心からの個人指導とご支援を信条と致しております。
語学留学で重要なのは授業のみでなく日常生活での一般の人々との接触で、最も綺麗な中国語が話されて居る都市は「北京」でも「上海」でもなく東北のハルピンと言われて居ります。

振り返ればこの15年間中国「大連」の近代化と発展はまさに目を見張るものがございました。
開放政策を旗印に沢山の人口を抱える中国は日本が高度経済成長をした頃とは比べものにならない位壮大なスケールとスピードをもって経済成長を遂げましたが、発展する沿岸都市部と内陸部の都市間格差を生み現状では貧富の差はますます大きな問題となって居り、このことを解決する事は至難な技であると言わざるを得ません。
今や中国は世界で第2位の経済大国と言われては居ますが、人々の生活感と実状はまだまだ未熟である事は現地で実際に生活をなさればすぐに実感出来る事です。

国内の様々な不満を国内に鬱積させない様に、如何に人心を国外に向けるのかが中国人民政府の最近の日中関係の政策と思えるのは私のみでは無いのではと思います。
ご承知の如く、大連のテレビは政府認定の特別な場所をのぞき一般家庭では全て有線放送のため完全に情報のコントロールが出来ているように見えますが、実体は全く違い若い優秀な人々はこのグローバルなネット社会を迎えてまさにボーダレスに全世界のニュースをネットでゲットして居ますので、今後にわたってますます情報統制は不可能と言わざるを得ない状況にあります。
例えば日本語や英語を学んで居る優秀な学生達は、NHK:BBC:ABC:CNNなどの放送をネットで幅広くタイムリーにゲットしています。
そして彼らの先進国への関心は非常に高く、米国や欧州等世界の有名大学に留学している学生数も日本人と比較すれば比べものにならない程の人数であり、その分野も非常に広くかつ優秀なスキルを持った学生が沢山居る事も驚くべき現状であります。

中国の子供達は基本的そして歴史的にも両親が共稼ぎの為、幼児期は祖父母に育てられるのが常識であるといっても過言ではありません。
例えば治安に問題がある為、幼児期の学校の登校や退校時は校門に群がって居る祖父母の姿が日常となって居る光景は、我々日本人にとっては異様な風景に見えますが中国では当たり前の事なのです。
1人っ子政策に関しても最近は多少見直しがなされては居ますが、想像を絶する他民族国家の大国の中国にとっては増大する人口に対して採択をせざるを得ない政策であった事も事実でもあります。
この様な環境の中で良く言われる様に、富裕層&中間層の中では「小皇帝」と呼ばれる多数の子供達を生んでおりこの事が中国の将来に大きな問題と捉えられて居る事も事実です。

一方政治的には、表面的には共産党の1党独裁に見られて居ますが実際は「共青団」VS「太子党」等々の派閥があり、共産党内部では想像を絶する権力闘争がある事も最近の日本の報道で皆様もご承知の事と存じます。
また政治と経済の癒着により賄賂(裏金)や利権が横行しており、この事の粛正が最も重要な課題であると人民政府自身が公然と認めて居る現状は、近代国家中国とはかけ離れた共産党の1党独裁の産物であり、この事を克服する事は至難な国家的な最重要課題でもあります。
また政経分離と大陸的「中華思想」から、中国にどれだけの台湾資本(敵国)が流入し多大の中国の発展に貢献している現実を見るにつけ中国のリーダー達の卓越した「したたかさ」を感じざるを得ません。

中国の抱える問題は沢山あるのですがこれらの諸問題を将来にわたって如何に克服出来るのかがとっても重要な課題と思います。
1.上記の共産党内部の腐敗の克服と名実共に近代国家建設への人権問題に象徴される様々な課題の克服
2.人民の貧富の差の拡大と沿岸部と内陸部の所得格差の是正
3.先進諸国家(特に日本)との協調と世界の真なるリーダーとしての尊厳ある近代国家建設

一方我が国も多大な問題を抱えて居るのですが、最後に「中国留学館」として中国の留学に関しての将来への見解を述べさせて戴きます。
1.日中の政治問題を抱える今日ではあるがまさに「政経分離」の発想で中国語を学び異文化の国「中国」に身を置く事で得られる「人間力」はますます差別化されたスキルである。
2.PM2.5問題は重要な問題となって居るが防備する方法は明確であるので「備えあれば憂いなし」と言える。
  当然ながら人民政府も危機感を持って様々な対処政策を実施し、ある程度の期間を要するが将来にわたって必ず解決せねばならない問題でありまた解決出来る問題である。
  過去を振り返りSARS問題が発生した時、北京の日本人留学生は全て帰国せざるを得なかったが当館の留学生は正確な情報収集と共に大学との強い連携から帰国者は皆無でした。
3.今世紀は中国の時代とも言われても居るが、世界の4分の1は中国語を話す人々であるという現実の中での中国語習得はますます強力な能力と言える。

以上「開館15周年」に当たり当館がお世話をさせて戴きワールドワイドに立派な社会人として各界でご活躍になっていらっしゃる沢山の方々のご厚情に心より深く感謝申し上げます。
またお恥ずかしい粗文乍昨今の雑感を述べさせて戴き、今後とも各大学と共に少しでも皆様のお役にたつべく「安全・安心・満足」をお届けする「中国留学館」とするべくスタッフ一同総力を挙げて更なる精進をお約束申し上げる次第です。長々のおつきあいありがとうございます。

平成26年春節
中国留学館代表 原田康行拝