
本殿天井の八雲
今年は60年に1回の遷宮が始まり、ご神体が仮殿に移されたため、空き家になった本殿の内部が公開されていました(残念ながらもう終りましたが)。
本殿の回廊をぐるっと回って本殿から摂社を見下ろしたりする事だけでもなんか凄い体験で、恐々としてしまいましたw
で、やはり一番の話題は、天井の八雲の図。
延享元(1744)年、絵師、竹内随流斎甫(せいほ)が描いたといいます。江戸時代に書かれたとは思えない鮮やかな色彩は見た人に一様の驚きを与えます。
さて、紫や赤、青など10色余りの彩色を施したダイナミックな天井画ですが、なぜか7雲しかありません。
これには諸説ありますが、八つ書いてしまうと完成してしまい、後は衰退を始めてしまうようになるから、出雲大社の御神威がますます広がるよう、七つに留めたとの説がなかなか面白いなぁ、と思いました。
他には、松江の神魂(かもす)神社に飛んでったという説。神魂神社の天井には九つ書いてあるらしいですw 神魂神社は出雲大社の宮司を務める出雲国造家の祖とされる天穂日命(アメノホヒノミコト)が伊弊冊尊(イザナミノミコト)を祀った由緒正しき神社。出雲大社と同等の古い歴史を持っていて、非常に重要な神社です。
話を戻して。
上段に2雲、下段に5雲。一番大きな長さ5・2メートルの雲は〈心の雲〉と呼ばれ、唯一、黒雲をはらみ、ここに「心入れ」という秘儀を行って天下太平、国土安穏などを祈願するらしいです。
東向きの6雲に対して西向きの「逆行の雲」が1つ。配色、配置など謎が多く、古代史ファン、出雲神話ファンには堪らないですね♪
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横向きの御神座
現在、本殿の改修工事のため、御神体は仮殿に移されていますが、通常ですと本殿にいらっしゃいます(当たり前)。
普通観光でいらっしゃったお客様は、まず拝殿を拝み、それで目標を達成した感じになるか、その先にある本殿を「ここもかな?」的な感じで拝んでいかれるのですが、ま、本殿を拝むほうが、「より神様にちかいところ」を拝むことになるわけで、正解です。
しかし
残念ながら、それだけでは、大正解というわけではないのです...。
ここで、私が一生懸命書いた上図。
御神座が横向きになって西を向いているのをご存知でしたでしょうか?
つまり、本殿の正面からの参拝者は、ご神体である大国主命の横顔を拝んでいるのです。
本当に正面からお願いしようと思えば、本殿の西から拝まなきゃならないわけで、現に本殿の西にはその旨を記した立て札が立てられています。
では、なぜ横向きか??
その理由と考えられる説は「なるほど」ものから眉唾物、オカルチックなものまで諸説あり、なかなか紹介し切れませんが、例えば、「出雲大社 西向き」で検索すると2400件くらい出てきて、とっても読み応えがあります。
ここで、検索してもあまり出てこない内緒の自説を披露します。
それは、「大国主命家、家庭崩壊説」。
本殿の東西には、摂社である御向社、筑紫社が配されています。出雲大社の祭神大国主命の第一夫人であるスセリ姫、第二夫人であるタギリ姫がそれぞれ御祭神として祭られているのです。
で、御神体の正面、西側にある筑紫社の祭神がどちらの姫かといえば、見事に第二夫人の「タギリ姫」。
つまり、共に国づくりをがんばった第一夫人に背を向けて、第二夫人ばっかり見て子作りにがんばる駄目おやじの姿がここにあるのです。
ちなみに大国主の後継の事代主命(ことしろぬしのみこと)は、第二夫人のタギリ姫との子供です。やだやだ。
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 一の鳥居、宇迦橋の大鳥居 |
 勢溜の二の鳥居 |
 三の鳥居(参道の鉄鳥居) |
 四の鳥居(拝殿前の銅鳥居) |
幸せの四つの鳥居
出雲大社の駐車場が本殿の横にあるからでしょうか?
出雲大社の鳥居が四つあることを知らない方は案外多いようです。
参拝のお客さんがまずご覧になって驚かれるのが神門通りの手前の宇迦橋に堂々とそびえる大鳥居。
大正時代に建てられたんですが、当時初のコンクリート製で大きさは現在に至るまで日本一。
神門通りを進み勢溜にあるのが木造の二の鳥居。この鳥居も相当に大きいですが、木造の風合いが曇りがちの山陰の天気によくあって幽玄なる出雲の大社にとても似つかわしいです。
下り参道を進んで祓橋をわたると鉄製の鳥居があります。
普段は厳粛な静寂のなかにひっそり立っていますが、花見の時期、大祭礼の茶会の際には人々がこの周辺で寛ぎ、穏やかな風景に変わります。
そして参道の最後に四の銅鳥居。
1666年に毛利綱広によって寄進されたこの鳥居の足元には、ぎっしり由来が刻み込まれています。時間の余裕がある方は、どうか挑戦してみてください。私は3度挑戦し、その度に挫けてしまっています。
さて、一説によると、鳥居はお母さんの股を意味すると言います。
つまり、鳥居をくぐる事で俗世の穢れを祓い、清浄なる御神域に入り、また、鳥居をくぐって新たなる自分に生まれ変わり世間に戻っていくと言う意味です。ご参拝後の気分の清清しさって言うのは、そういうことです。
四つの鳥居をくぐって出雲大社にご参拝することは、多くのご縁に出会えるよう心の穢れを祓うパワーを頂くという事なのです。
あ、帰る際も、4つともくぐって帰ることを忘れないでくださいね。 さ も な い と 。 。 。 |
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