小動物の育て方

育て方 (3295 バイト)

リスの飼い方

クルクルとゲージの中を活発に動き回り、ちょっと休んだと思ったら、自慢の尻尾を念入りにお手入れ。こんなリスのしぐさを見ているだけで、なんだか心が元気になってきます。リスは、ペットとしての歴史も古く、日本でも長らく人々に親しまれてきました。中でもシマリスは飼いやすく、子リスの頃から育てると良く慣れます。

●シマリス
リスの中でも最もポピュラー。背中に5本の黒帯があるのが特長。

●エゾリス
北海道産。冬は背が灰褐色になり、耳の先に長い毛がはえる。
夢はやっぱり手乗りリス。

 リスは、子供のころから毎日手からえさをあげたり、なでてあげたりすることで手乗りにしつけることができます。ちょっと根気強さが必要ですが、手や肩に飛び乗って止まる姿は可愛いいものです。ぜひ挑戦してみてください。また、成長したリスを飼って、手乗りにならなかったとしても、時々はリードをつけてゲージから出し、一緒に遊んであげましょう。

ゲージの作り方
小鳥用の巣箱などで部屋をつくります。中には巣材を入れておきます。
運動やストレス解消のためにまわし車をつけます。
とまり木をつけます。
扉には簡単なカギをつけます。
歯が丈夫なので、必ず金属製のゲージを用意します。高さのある方が活発に動き回れます。
いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきます。
リスの持ち方
親指と人差し指で首のつけ根をはさみ、背中側から包み込むようにして持ちます。尻尾を持って、はさみ上げてはいけません。
飼育のポイント
いろいろなメニューをバランスよく
 リスはいろいろなものを食べる雑食性です。食事は“りすちゃんのまんま”“ハムスタ&リスランチ”を中心に、時々おやつとして“かじりっこ”“ぷくぷくほっぺ”、ヒマワリの種、クルミ、ピーナッツ、新鮮な野菜・果物等を日によってメニューを変えて与えます。

絶対に驚かさない
 リスは心臓が小さいので、絶対に驚かせてはいけません。特に飼い始めは、環境にも慣れていないので注意が必要です。また、寒さで肺炎を起こすことがありますので、冬は暖かい部屋で育ててください。

日光浴をさせる
 子リスの頃に日光浴がたりないとクル病にかかることがあります。天気のよい日は、外に出して30分くらい日光浴をさせてください。日光浴は、夏は暑くなりすぎないように日かげで、冬は冷たい風が直接当たらないように注意しましょう。

時々は巣箱をチェック
 リスは巣の中にエサをため込む習性があります。あまり巣の中を触るといやがるのですが、果物や野菜は腐敗が原因で病気になることもありますので、食べ残しは早めに取り除きましょう

リスのふやし方
3月頃、かん高い「キッキッ」という声がしはじめたら、リスの発情期。リスの妊娠期間は35〜40日で、一度に4〜6匹の子を産みます。子リスの頃から上手に育てると、手に乗って遊ぶほど慣らすことができます。

1出産のきざし
 つがいで飼っていると、春の早い時期にオスがメスを追いかけるようになります。巣材(かんなくず等)をゲージに入れてあげると、メスは巣に運び産室づくりを始めます。

2オスを別に、母リスには栄養食を
 メスのおなかが大きくなって、オスを追い払うようになったら、オスを別のゲージに移します。母リスには栄養がたっぷり必要なので、専用フードをふだんより少し多めに与えます。また、水のほかに牛乳も与えてください。

3出産は静かな所で
 ゲージは静かな所に置き、えさをあげるとき以外はできるだけ近よらないようにします。また、巣の中で子育てをしている間は掃除を控え、そっとしておきます。母リスには、ゆで卵やチーズ等も与えてください。

4子リスが出てきたら
 2か月くらいで、子リスが巣から出てきます。手乗りにするなら、出てきた子リスを親からはなして飼い、毎日手の上でえさをあげてならします。えさは、“りすちゃんのまんま”を温かい牛乳に浸したものやチーズ、ゆで卵等、栄養があって、あまり硬くないものを与えます。