小動物の育て方

育て方 (3295 バイト)

ウサギの飼い方

やわらかな毛に丸い目がかわいいウサギは、小動物の中でも特に人気のあるペットです。最近ではダッチ種、チンチラ種を始め、大きな垂れ耳のロップイヤー種、小型で体重が約1kgしかないドワーフ種等いろいろな種類のウサギが輸入されています。ウサギは飼い方も比較的やさしく、寿命は約7〜8年といわれています。

●ダッチ種
ブチの模様が特徴。

●チンチラ種
短毛で手触りがベルベットのように柔らかい。

●ロップイヤー種
垂れた大きな耳は特徴。

●ドワーフ種
小型で体重は1kgくらい。

小さな家族に大きな愛情を。
 ウサギと仲良しになるにはコミュニケーションが大切です。外へ散歩に連れ出す、えさを手渡しで与える、膝の上でなでてあげるなど、ふれあう時間をなるべく多くとるようにしてください。よくなついたウサギは足元でじゃれたり、飼い主が外出先から戻ると玄関で出迎えをしてくれるほどになります。いつも愛情をもって接することを忘れないでください。

ゲージの作り方
歯が丈夫なので必ず金属製のゲージを用意してください。“ハイゲージ”は排泄物が下に落ち、いつも清潔に暮らせます。
歯の伸びすぎを防ぐため“ガリガリくん”を与えます。
ゲージの下(トレーとの間)には“ラビットシーツ”を敷いておくとお掃除がラクにできます。
室内ではゲージの扉を開けておくとウサギが自由に出入りして遊びます。(排泄はゲージの中でします。)
いつでも新鮮な水が飲めるようにしてください。
ウサギは暑さ、寒さ、湿気に弱い動物です。夏は直射日光の当たらない涼しい所で、冬はに当たりのいい暖かい所で育ててください
ウサギの持ち方
一方の手で首から肩にかけてのたるんだ皮をつかみ、もう一方の手でお尻を下からささえてあげてください。耳をつかんで持つことは絶対に避けてください。
飼育のポイント
大きなゲージで飼いましょう
 ゲージは金属製のなるべく大きなものを利用してください。狭いゲージに入れっぱなしにすると、ノイローゼや過食で肥満になる恐れがあります。特に肥満は、心臓圧迫で命を縮める原因になりますので注意してください。
※室内に放す場合は油の臭いにつられてガス管をかじったり、電気のコードをかじったりして感電することもありますので、目を離さないようにしてください。

食事はバランスよく
 えさは“うさぎちゃんのまんま”“ラビットランチ”を中心に、時折新鮮なキャベツ、ニンジン等の野菜、またおやつとして“もぐもぐぷっくん”“ぶらんち”を与えてください。
※うさぎちゃんのまんま、ラビットランチ、もぐもぐぷっくん、ぶらんちには、与え続けるとおしっこの臭いを消す成分が入っています。

飲み水を欠かさずに
 昔から「ウサギは水を飲まない」と言われてきましたが、それは間違いです。特に固形フードで育てる場合は、水は必要不可欠です。いつでも新鮮な水が補給できるようにしてください。

ゲージの中は清潔に
 野菜等を与えたときには食べ残しをきれいに片付け、ゲージ内を清潔に保つようにしてください。床に湿気が多いと下痢をしたり、足の裏がジュクジュクに膿んだようになることがあります。また、紙を食べて腸閉塞になる危険がありますので、床には新聞紙等を敷かないでください。

ウサギのふやし方
ウサギは生後約8〜10か月くらいで大人になり、子どもを生めるようになります。妊娠期間は約1か月で、1度に5〜6羽の子どもを生みます。子どもを生ませたい時期以外は、オスとメスを別々のゲージで飼育してください。

1、一緒にするのは春か秋
 春や秋にメスが後ろ足で床をトントンたたいて落ち着かなくなったら、オスを一緒のゲージに入れて交尾させます。交尾が済んだら、オスをまた別のゲージに移して下さい。

2、巣材を入れ、掃除は控える
 2週間ほどして、メスのおなかが大きくなったら、ゲージの中によく乾燥したワラや布を敷いてください。出産が近づくと、メスはそこに自分のおなかの毛を抜いて産室をつくります。産室づくりを始めたら、掃除は控え、そっとしておいてください。また、産室は絶対にのぞかないでください。

3、2か月で親から離す
 出産が終わっても、赤ちゃんに毛が生えてくるまでは、絶対に触れないでください。人のニオイがつくと、母ウサギがお乳を与えなくなってしまいます。赤ちゃんが産室から出てくるようになって、20日くらいしたら、親と別にして育ててください。

ウサギ豆知識
ウサギは2種類のフンをする
 ふだん見るウサギのフンは丸くてポロポロ。でもウサギはもう1種類、ベタベタの軟らかいフンをします。このフンはお尻から出てくるときにウサギが食べてしまうので見ることはできません。軟らかいフンには、たんぱく質やビタミンなどがふくまれていて、ウサギの栄養補給にたいへん役立つのです。