車の豆知識

自動車ヘットライトに関して

ヘットライトが破損した場合の、修理、交換について説明します。

ヘットライトの交換修理

ヘットライトは原則修理不可です。
仕事で使用している実用車とか年式の古い外車、及び高級国産車などは、事故の破損箇所を何とか安く支払いを押さえたいと思うのがお客様の切なる要望だと思っております。
外側でない裏側の破損なら、なんとかサービス程度で修理して使用することも出来ます。

(注釈)
ヘッドライトは全体がプラスチック系で作られていますので、内側の目立たない箇所の見てくれは完全に良くなりませんのでそこは了承ください。

ボンネット(ボンネットフード)に関して

車のボンネットとは、エンジンルームのカバー(蓋)の役目をしています。又、車のボデー全体のデザイン上の要になっていると言えるでしょう。車体の中で一番中心になるエンジン室を、雨〜風から保護したりエンジン音を抑えたりする重要な役目も担っている部品です。

車両事故でボンネットを損傷の例

ボンネットが損傷した場合には、例外を除いて新品交換がおすすめです。

ボンネットの修理行程

新品交換をお勧めする理由

車の外反ボデーで一番過酷な条件にさらされているのがボンネットです。
まず、エンジンルーム内の高熱を下から受け、夏場なら上から強烈な太陽熱を受け、もし卵を落としたら卵焼きでも出来るぐらいの過酷な条件になります。
そこで上記のボンネット修理の修理過程を思い浮かべてください。ボンネット全体の一部にパテ付け加工がしてあります。又、サフェサーと言う下地も吹付けてあります。これらの材料も過酷さゆえ影響を受けるため、経年劣化が激しく、修復した状態を維持するのが難しいパーツなのです。

修理のチェック項目

上記工程の中に一つでも手抜き作業があれば、早い場合で1ヶ月、遅くても1年ぐらいでボンネットの表面に以下のようなトラブルが現れることが多々あります。

職人さんの手作業な所もあり大変トラブルの多い修理箇所がボンネットです。
特に、こだわりの愛車はボンネットに関しては鈑金修理せずに新品交換をお勧めします。
線キズで塗装修理は、交換しなくても普通に出来上がりますが、乾燥ブースのない修理工場で安物の塗料で塗装しますと1年後ぐらいにトラブルが出現する場合がありますのでボンネットの修理は特に注意が必要です。

ボンネットにかかる災難

鳥害
一般に言う鳩〜野鳥のフンの事です。
鳩のフンは酸性が強いのでフンが付いたまま放置しておきますと、ボンネットの塗膜に異変が起こり、付着した鳩のフンの形が水で洗ってもワックスでもコンパウンドで磨いても取れなくなります。
もし付着したら出来るだけ早急に水洗いをしてください。
植物
山にハイキングに行ったり、ゴルフ場の駐車場などで夏場に日陰の所が良いと考えて大きな木の下に駐車していると、松やにのようなものがべったりと付着する場合がありますが、これもボンネットの塗膜には良くありません。早急に洗い流しましょう。
ねこ
ねこは寒がりやの動物です。
冬場に車で帰宅して駐車場に止めておくと30分〜50分はエンジンルームの余熱でボンネットは暖かいので、エンジンルームの中に入り込んで眠ったりボンネットの上に乗っかってきます。この時、ボンネットの塗膜にねこの鋭い爪あとが残ります。
案外この爪あとはやっかいで、コンパウンドでパフ磨きしても取り除くことはほとんど無理で、修理するには全面塗装しなければなりません。
修理費用は車種によって異なりますが3万〜10万ぐらいです。
トヨタカローラクラスで2万5千円、ベンツ、レクサスクラスで約10万くらいです。
人間
案外、車の塗膜の事に関心がない方がおられるのですが、自動車の塗膜は以外にデリケートなものなのです。
長らく愛車を使用していますと新車の時の光沢がだんだん無くなってくる場合がありますね。特に車のボンネットは、人間の目線で斜めから透かすように見るのでその塗膜の変化が目につきます。
間違った手入れでボンネットを劣化させている事が多いので注意が必要です。
まず一番気をつけて欲しいのは、以下のような場合です。

(注意)
雑巾とか布のような物でこすり落とすのは禁物です。
泥は小さな砂の微粒子です。これを何回も常にごしごしこすると、人間の目にははっきり解らない超微粒子のキズが無限大に付いていき、二度と新車の光沢に戻す事は困難になってしまいます。
正しい手入れ方法としては、泥が乾燥したままこすらずに、ホースで水かけをしながら泥をやさしくやさしく洗車ブラシか雑巾や布のような物でキズが付かないように洗い流します。
修理方法は、ポリマ加工と云う方法があります。
愛車全体にポリマ加工しますと車種によって大きく異なりますが3万円〜6万円ぐらいです。

ウィンドガラス(フロントガラス)に関して

ウィンドガラスが破損した場合の、修理、交換について説明します。

ウィンドガラス(フロントガラス)の交換修理

http://www.oah.jp/image/car-parts/windowglass01.jpgウィンドガラスが事故で破損した場合、完全に交換対応になります。
ウィンドガラスの交換修理は、鈑金工場でもディラー修理工場でもなく、ガラス専門店の専門の職人さんに依頼して、当社に出張外注として当社工場で作業してもらっています。

又、高速道などでの飛び石で、小豆大ぐらいのパチツとしたひび割れ程度なら修理をお勧めしますが、完全に修理箇所がわからなくなる保障はありません。
外車及び国産高級車のガラスは何十万と高価なので保険の使用出来ない時は修理を勧めます。

修理の場合、費用は1万円前後が目安になるでしょう。
詳しくはお問い合わせください。

ドアーガラスに関して

ドアーガラスが破損した場合の、修理、交換について説明します。

ドアーガラスの交換修理

ドアーのガラスが破損する原因で一番多いのは、盗賊にガラスを叩き割られ自動車の室内の荷物を盗まれる「盗難事故」の場合です。
もし盗難にあった時はあわてず冷静になって次の私共のアドバイスを覚えておいてください。

まず第一に警察に連絡して盗難届けする事です。

第二は、ここが重要な所です。
第二は、私共のような鈑金工場のしっかりしたフロントマンか社長に相談することです。

第三に保険会社に連絡する事になります。
第三ではなく第二番に私共に相談に来ると云うのが意味深なのですがここが重要で、お客様の後々の利益になる事なのです。

ドアーガラス破損処理の心得

ドアーガラスを割られると、室内に大小さまざまな粉々のガラス破片が散らばります。
これの処理は色々な経験をした私共の出番で、これの処理を軽く考えている修理工場がほとんどです。
ガラスの破片は、数ミクロンと微細なものも多く、シートなどのすきまなどにくっついていて数年過ぎてからでもちびりちびりと出て来ます。鈑金の職人様が掃除機で清掃するだけでは完全ではないのです。
「赤ちゃんや子供などにちくちくと刺さる」というような事例を何度も相談されました。

当社は保険会社に根気よく説明して特別な清掃業者にお願いしています。
徹底的に吸引清掃した後、念のために清掃してもらい費用は保険会社に出費していただいております。

バックミラーに関して

バックミラーが破損した場合の、修理、交換について説明します。

自動車バックミラー交換修理

業務用の安価で古い車種のバックミラーは、部品価格そのものが安いので部品交換で対応いたしますが、大型・高級車などは部品そのものも高価である為修理いたします。
一番良くある修理は壁や何かに「こすれて塗料がはがれている」ケースで、塗装修理の依頼が最多です。
費用はおよそ7,000円〜13,000円ぐらいです。

 

自動車タイヤに関して

安い新品タイヤにはご注意ください。

タイヤ(タイヤと云えども軽く考えない)

各タイヤーメーカーが色々な特徴のタイヤを、様々に工夫して発売しています。
それはそれで結構なのですが、私共は職業柄色々な事故のケースを見聞きする機会が多い中で、タイヤの不都合が原因で起こす事故も結構ありまして、私の一つの体験をお話しましょう。

タイヤやバッテリーにも賞味期限があります!

名前の通っているタイヤーメーカーの新品タイヤを他店で購入・交換して間もないお客さんが、
「高速で走行中突然一本のタイヤがバーストし、あわや事故になりかけ肝を冷した」
と当社工場に相談をいただきました。
新品タイヤと云う事で、購入して数ヶ月しか経ってないのに何故バーストしたのか疑問で首をかしげておられました。
私なりに、タイヤーメーカーや購入先、購入方法などを詳しく聞いていきますと、次のような話でした。

「郊外の或る所を走行中、値引の幅がかなり多いタイヤを見つけ、メーカーのタイヤでもあるので良い機会と思って購入した」と云うことでした。
そこで私共は以前経験した苦い事実を思い出しました。

当社のお客様が新車を購入され、すぐにタイヤだけ他のメーカーのタイヤと交換されたのです。その余ったタイヤを安く仕入れてあったのですが販売出来ず数年間保存してありました。その後良いタイミングで中古として販売する機会がありました。2〜3ヵ月後そのお客様のタイヤの1本が、走行中にバラバラに分解、バーストしたのです。しばらく原因不明で頭をかかえましたが、まもなくその原因が判明してきました。

それは割と簡単な原因でした。
タイヤやバッテリーには製造年月日も記入されていないものも多く、賞味期限が解らない事が多くあるのですが、現実には立派に賞味期限が存在するのです。
タイヤは合成ゴムですが、ゴムも使用しないで年月が経つと、新品で保存してあるだけでも劣化していて本来の強度は弱まっているのです。

消費者の皆さん、新品でも極端に安いタイヤとかバッテリーを購入されるときには、製造年月日には特に注意しください。

 

アルミホイールに関して

アルミホイールが破損した場合の、修理・交換の目安について説明します。

アルミホイール交換修理

アルミホイールの修理は、部品定価が5万前後ぐらいのものなら修理するより新品交換したほうが良いでしょう。
5
万前後以上の高価なホイルなら修理をお勧めします。

修理日数は、破損状態にもよりますが3日〜5日ぐらいかかります。修理がホイル1本なら、スペアータイヤを使って走行していただきますが、2本以上になると当社に入院となりますのでご了承のください。
修理料金は損傷の具合で前後しますが、新品部品の部品代を勘案して、修理代と比較して考えて頂きます。

くわしくはお問い合わせください。

 

バッテリーに関して

自動車のエンジン廻りの中でもバッテリーは、重要な役目を担っている部品の一つです。
バッテリーが原因のトラブルに関して書けば枚挙に暇がありませんが「たまにある不思議な体験」をお話しましょう。

車のバッテリー優〜劣

最近の車は高性能化していて、エンジンをコントロールするのにコンピューター制御する部分が多く、色々なところで半導体も使われ複雑になってきています。
しかし、このコンピューター部分がバッテリーの影響を微妙に受けると云う事実はあまりよく知られていないようです。
比較的、車に関することが好きな弊社のお客様で、ただ普通に走行するにはあまり不自由でないと思うぐらい程度の調子の悪さで、修理点検を依頼されたことがありました。
色々時間をかけて点検しても何もわからず、四苦八苦して最後になんか良くわからないが、これしかないとひらめき、バッテリーを「別に古くて悪い訳でもないが」他の新品バッテリーと交換したところ、なんと即調子が安定して完璧に直ってしまいました。
結局原因も何も、理論的にはわからずじまいで直ってしまったのですが、職人の経験からくる感と云いますか、以前にも1〜2度同じような経験をしていたので、理論的には説明出来ないのですが結果として完全修理と云う事なのです。
やはりバッテリー自身に何か問題があった事だけは間違いないと断定出来ます。

安売りバッテリーだけはお勧めできません

大体昔からですが、機械物はオートメーションで設計どおり同じように作られているので、完璧に同じ品物に出来上がっていると思いがちだです。
しかし、私の経験で申し上げると「運〜不運が絶対ある」と言い切れます。運よくいいものに当たる時もあれば運悪くトラブルの多い部品に当たることもあります。

車自体にも同じことが有り得ます。

調子の悪いのに当たれば、最後までなんだかんだと感心するぐらいトラブルに遭遇する
調子の良いのに当たれば、本当に何の問題もうそのようにない

バッテリーに関しても同様です
工場でオートメーションによって同じように作られているはずなのに、メーカーも製品検査してあるはずなのに出来不出来があり、12年でだめになるバッテリーもあれば5年も6年も驚くぐらい問題もなしに長持ちするバッテリーもあるのが現状なのです。

ここでひとつ注意する事をお知らせ致します!

日本製以外の安売りバッテリーだけは、お勧めできません。
見てくれは同じようですが、安く売る為にすべての材料を必要なだけ使っていないので、上記に記した問題も起こるしバッテリー寿命にも差があります。
日本製一流メーカーのバッテリーも全部完璧ではなくばらつきもあるが、ごくまれにしかクレームを聞いた事がありません。
消費者の皆さんに忠告いたします!
何も日本製をひいきにする義理合はありませんが、あまりにも量販店の外国製安物バッテリーのトラブルを経験することが多くありますのでご注意ください。

 

あなたの愛車のホイルアライメントは正常ですか?

自動車の安全な走行にもっとも重要な部位は「ホイルアライメント」です。
車の走行で最も重要な所で案外軽んじられているのがホイルアライメントのような気がします。

女性ドライバー様も必見!ホイルアライメントとは

車の事が好きなドライバーの方は良くご存知と思いますが、一般の方、特に女性ドライバーの方等は、ほとんどこの部位の重要性を認識されていないことがあります。
アライメントが狂っている事も気にせず、平気で運転されているのを、見受けます。

自動車の足「ホイル」は、四ツありますよね。
この四輪が規定の寸法にきっちり出来ていれば問題なしですが。

事故で前面部分を衝突した場合、前輪に強い衝撃を受けると規定の寸法から大きく狂います。
このとき、ダメージガ大きく素人目にも曲がって傾いている時は、走行してもぐらぐらしていて違和感あり!
これでは、どなたでも、即・・・入院〜修理ではっきりしていますよね。

問題は、目視しても判らない程度に狂っている時です。

車の前輪ホイル廻りは

o    トーイン

o    キャンパー 

o    キャスター

の3つの傾斜をちゃんと理論的に付けてあり、四輪のホイルがまっすぐ平均に正比例しているのではありません。

これが少しでも寸法が狂っていると、常時タイヤに無理がかかっている状態になるので、タイヤーが正常な磨耗ではなく変な具合に片ちびりしてきます。
又走行中なんとなくハンドルが左右どちらかに取られるような気がするし。常に、ハンドルさばきにも負担がかかります。

もし急な事態が生じ急ブレーキを踏んだとき、車体はまっすぐにぐぐぐーっとスリップして停止せずに、左右どちらかに大きく曲がるか、スピードがある程度出ていると一回転ぐるりと回転し大事故の原因にもなります。

ホイルアライメントが四輪正常であれば、ほぼ真っ直ぐに停止出来るように作られてあります。

この重要な部位をよく修理しますが、修理する前に「本当にホイルアライメントが狂っているのか?正常なのか?」を測定するのが四輪トータルアライメントテスターと云う、何百万円もする高価な測定器なのです。

もしアライメントが狂っていて修理しても、この測定器で再確認を最終しなくては、正常に修理出来ているのかどうかが判りません。この測定器を設備していない修理工場さんは、ただ感と経験だけで「修理出来ました」と主張されるのです。
たいがいええ加減な話ですよね。微妙な車の足回りを完璧に修復するには、この四輪トータルアライメントテスターを設備している事が条件です。
この設備投資も目に見えない一般ユーザー様へのこだわりのサービスです。

乱暴な車の扱いには気を付けましょう。

もう1つ追加で申しますと。
近年の新車は、燃費節減の目的で、車体の重量を軽く軽くとの考えで、ホイル「足廻り」の一つ一つの部品もぎりぎりまで軽く抑えて作られているため部品自身が弱くなっていますから、車のホイル廻りも少しの衝撃で狂ってしまいます。

例えば事故時の衝撃でなく、側道にある排水路のブロックの段差に勢いよくドカンと乗り上げただけでも、アライメントが狂ってしまうので、乱暴な車の扱いには気を付けましょう。

保険修理費の査定にアライメントテスター設備の有無が関係します

自動車保険修理代支払い側の見解として、四輪アライメントテスター機を設備していない工場には、自動車保険会社が事故車の修理費を査定する際、上記の修理費用を出してくれません。
何故なら、設備している形跡もないのに作業が出来るわけがないからです!
アライメントの計測もしないで計測代金のみを保険会社へ要求するのはいかがなものですか? と云うのが、保険会社修理費用支払い側の見解です。