鋼をテーマに産業観光に取り組んでは！

　「まちづくりと観光振興」をテーマに2月21日、青年部２月例会を安来商工会議所で開催しました。講師
は、大分県由布院温泉の由布院温泉観光事務所事務局長・米田誠司さん。由布院温泉の観光振興へ
の取り組みを紹介いただた上で、安来としての観光振興の可能性や今後の方向性などについて熱く語っ
ていただきました
　米田さんは山口県下関市出身で、早稲田大学大学院を修了後、東京都庁に入庁。98年に由布院温泉
観光協会と同旅館組合が全国に公募した同温泉観光総合事務所の事務局長選ばれ、由布院温泉の調
整役、案内役を務めておられます。同温泉は女性の個人客を中心に人気の温泉で、リピーターが多数を
占めることでも有名。ＮＨＫの「プロジェクトＸ」でもその取り組みが紹介され、まち全体での取り組みは高く
評価されており、米田さん自身も他の観光地や大学、自治体などへ講演に出向いておられます。
　今回の講演の中で米田さんは、「安来は観光資源が豊富で、まだまだ手つかずの状態」とした上で、「鋼
をテーマに『産業観光』という切り口で観光振興、まちづくりに取り組むめば面白い。本物志向と質の高さ
は他の真似ができないもので安来ならではの魅力」と今後の取り組みの方向性を示されました。
　今年秋には、国土交通省に観光庁が設置されます。人口が減少する中で、国としても観光客増加によっ
て交流人口を増やし、経済への波及効果を高めていこうというのがねらいのようです。米田さんからの提
言を真剣に受け止め、今後の活動に生かしたいと考えています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文章　企画委員会委員長　宇山稔