ベンチャーキッズスクールinやすぎ

 

 安来商工会議所青年部では1月21日(土)、
1月22日(日)、2月7日(土)、2月8日(日)の4日間、ベンチャーキッズスクールinやすぎを開催しました。

 昨年度に続き二回目の開催となるこのスクールは、市内の小学生に会社設立から商品製作、販売、事業報告といった会社経営全般を体験することで、商売の難しさや楽しさを感じてもらうこと、自立心や新たなチャレンジ精神を高めてもらうこと、そしてお金の大切さについてあらためて考えてもらうことを目的として行う事業です。
 参加募集を始めたときは応募があるかどうかと心配していましたが、十神小学校、飯梨小学校、赤江
小学校から、6グループ(計27名)が参加をしてくれました。


 1日目。商売の仕組みを勉強し、自分たちで会社名や役割分担を決め、どんなものを作って販売する
のかを決定しました。(この日は皆さん終始緊張ぎみ。)

 2日目。事業計画を作成し、銀行役さんとの融資交渉に挑みました。売上とか利益とか、聞き慣れない言葉に悪戦苦闘した児童(社員)たちですが、何度も計画を練り直し、ようやくお金を借りることができた時は、皆一様にほっとした表情をしていました。

       ※写真をクリックすると拡大します。

 3日目。この日はとにかく商品を作ります。限られた時間内に計画通りの商品ができるのか不安があり
ましたが、お互いに協力し合い、サポート役の情報高校の生徒さんのアドバイスにも素直に耳を傾け、一
生懸命に商品を製作しました。お昼休み返上で製作に臨む会社もありました。その甲斐あって素敵な商
品がたくさん出来ました。

 4日目。いよいよ最終日。プラーナ1階のセントラルコートにて商品販売を行いました。開店してしばらく
は、緊張もあってなかなか声が出せませんでしたが、お客様とふれあうに連れ、自然と笑顔になり、元気
な声が出せるようになりました。自作のチラシを配ったり、セット販売をしたりするなど各社が趣向を凝ら
した販売活動をした結果、全てのグループが予定よりも早く完売を達成しました。

 商売は売れて良かったでは終わりません。銀行さんへ借入金を返済し、収支報告をしました。売上とか
利益とか、計算問題はちょっと苦手な社員が多かったような気がします。

 一番利益をあげたグループ(会社)へ表彰を、参加者へ終了証、参加賞を贈呈し全課程を修了しまし
た。

 今回のベンチャーキッズスクールを開催して感じたことは、我々が思っている以上に、子供たちは商売
に関心を持っている、ということです。事業計画など難しい話にも聞く耳を持ち、しかも4日間の長い期間
でしたが、途中で諦める児童はいませんでした。やってみよう、という気持ちは大切に育てていかなけれ
ば、と感じています。

 参加いただきました児童の皆様及び保護者の方々、小学校の先生方、情報高校の生徒の皆様、島根
県信用保証協会の方々、ご協力頂き誠に有難うございました。



 
                             文章 企画委員会委員長  前田達哉


※ベンチャーキッズスクールinやすぎの様子