主婦として、一日の大半を家事に費やす中、その合間を縫って、自分の時間を上手につくり、「物づくり」をはじめとした自分自身の時間を楽しんでいる。こうした暮らし方が、家族のバランスをよくしているひとつの理由とも。
紙粘土での物づくりを始めたのをきっかけに、様々な本を読み、様々なものの製作に取り組んだ。誰に習ったわけでもなく、とにかく本を読み、独学で始めた物づくり。ただ、見たままに作るのではく、「自分の好みに合わせ、アレンジをしながら」というのが浜村さんの基本。
あくまで物づくりは、「自分が楽しむ趣味の時間」だと言う。とにかく、昔も今も、自分の家を飾りたいという思いが一番で物づくりに取り組んでいるそうだ。そうした、家庭的な思いが、浜村さんの作品に感じる、「なにか癒される」につながっているのかもしれない。
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浜村さんは、作品を「なすの花」で販売するようになっても、この思いは変わらないと言う。
「少しでも多く売れるようにこうしよう。」、「少しでも儲かるようにこうしよう。」ではなく、「自分の思いを込めた物づくり」、それが浜村さんのスタンスのようだ。
作品の販売をするようになって出てきた、買い手の心にも響く「布選び」、「色選び」なども、楽しみの一つだと言い、作品づくりに取り組んでいる。
庭を眺めるながらの作業部屋。そこから見える素敵な庭。ご主人と二人で花いっぱい、緑いっぱいに手入れされた手作りの庭を見ていると、浜村さんの言う「楽しむ」という事を、漠然とではあるが、「これかあ」、と感じた。
浜村さんの「明るく素敵な笑顔」を見ていると、ファンにならずにはいられなかった。
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