問題になるのはリンです。リンはそれ自体欠かすことのできない重要な栄養素で、1日に1200ミリグラム程度は必要です。ただし摂取量が多過ぎると、カルシウムの尿中へのはいせつを促し、腸でのカルシウム吸収を抑制する作用があります。
スナック菓子や炭酸飲料には、リンがたくさん含まれています。また、たんぱく質にもリンは含まれていて、10グラムのたんぱく質をとると、140ミリグラムのリンを摂取したことになります。前述したように、一日の摂取量を1200ミリグラムに抑えるためには、スナック菓子や炭酸飲料は、ある程度控えたほうがよいでしょう。また、たんぱく質を必要以上にとるのも問題があります。
現在の日本人のリンの摂取量は、約1300ミリグラムです。
若い人の中には、ペットボトルの清涼飲料を一人で飲んでしまうような人がいますが、こういう食生活は改めたほうがよいでしょう。
|
リンのとり過ぎは骨を弱くする
加工食品、インスタント食品、清涼飲料水などにより、リンの摂取量が2000mgを越えると、骨への影響が現れるようになる。 |