地球温暖化について |
太陽光は地表面を温め、温められた地表面からは熱(赤外線)が放出されます。
大気中にある二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス(GHG)は、この熱を吸収して大気を温め、地球の気温を生物が暮らしやすい温度に保ってくれています。
しかし、温室効果ガス(GHG)の濃度が高くなると、熱の吸収量が増加して、地球の気温が上昇します。
これを地球温暖化と呼んでいます。
地球温暖化が進むと、海面上昇や生態系の崩壊、異常気象など、様々な問題が起こると言われています。
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気温の上昇 |
地球の平均地上気温(陸域の地上気温と海面水温の平均)は、20世紀中に約0.6度上昇し、1990年代は、過去1000年で最も温暖な10年となりました。
IPCCの報告によると、1990年から2100年までに、地球の気温は1.4〜5.8度上昇すると予測されています。1・4〜5.8度というと大した温度上昇ではないと感じるかもしれませんが、氷河期でさえ、現在よりも3〜6度低いだけでしたから、この温度上昇が地球にどれだけの影響を及ぼすかはかり知れません。
また、気象庁が発表した2004年の世界の年平均地上気温の平年差は+0.47度で、統計を開始した1880年以降では4番目※に高い数値でした。
※世界の年平均地上気温の平年差が最も大きかったのは、1998年の+0.64度、2番目は2002年の+0・54度、3番目は2003年の+0.5度でした。
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温暖化のメカニズム |
温室効果ガス(GHG)は、太陽の光を通し、温めた地表面から放射される熱(赤外線)を吸収して、大気を温めるはたらきがあります。
地球はこの温室効果ガス(GHG)によって、人間をはじめ、様々な生物が生活するのに適した気温(地球の平均気温は約15度)に保たれています。
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